自由にしかし楽しく!クラシック音楽

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札響夏休みスペシャル2023 アキラさん×札幌交響楽団 ~オケパンⅥ「オーケストラは魔法使い」(午後の部)(2023/08) レポート

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夏休み恒例のアキラさん×札響のコンサート。今年は小5の娘がパンフレットを見て「行きたい」と自分から希望し、親子で参加しました。同日2回公演のうち、私達が聴いたのは午後の部です。
 
札響夏休みスペシャル2023 アキラさん×札幌交響楽団 ~オケパンⅥ「オーケストラは魔法使い」(午後の部)
2023年8月11日(金・祝)14:30~ 札幌コンサートホールKitara 大ホール
 
【指揮とピアノ、司会】
宮川 彬良
 
【出演など】
黒ネコ(ピッチカート):宮川 安利
黒ネコ(フェルマータ):井坂 泉月
 
舞台監督他:松田 淳一
構成:新井 鷗子
演出・振付:宮川 安利
ドラムス客演:勘座 光
 
管弦楽
札幌交響楽団コンサートマスター:田島 高宏)
 
【曲目】 編曲:宮川 彬良
映画「メリーポピンズ」メドレー
 スプーン一杯のお砂糖で
 チム・チム・チェリー
 スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
 2ペンスを鳩に
 スプーン一杯のお砂糖で
 
ドラマ「奥様は魔女
アンダーソン:ワルツを踊る猫
ショパン:華麗なる大円舞曲
ミュージカル「コーラスライン」より「ONE」
ゴセック:ガヴォット
オッフェンバック:天国と地獄
ラジオ体操第一
 
映画「ファンタジア」メドレー
 ベートーヴェン交響曲第6番「田園」 第1楽章
 ムソルグスキー:禿山の一夜
 デュカス:魔法使いの弟子

宮川泰:「ゲバゲバ90分」のテーマ
(アンコール)ベートーヴェン×プラード:シンフォニック・マンボNo.5
 
アキラさんのコンサート、今回も親子で超楽しみました!少し難しいお年頃に入っている娘も、素敵な演奏と楽しい演出に終始にっこにこで、思いっきり楽しんでいた様子。kitaraで、札響による演奏で、親子参加できるコンサートが毎年開催されるのは本当にありがたい事で、私達親子にとって札響の夏休みスペシャルはもはや欠かせないレギュラーイベントになっています。しかも数年前までは親の私が参加を決めて、娘を「連れてきていた」のに、いまや娘は「夏休みはアキラさんが来てくれる」事を心待ちにし、自分から行きたいと言うようにまで!これも音楽の魔法♪親としては素直にうれしいです。アキラさんと札響の皆様、毎回異なる企画を用意して、子ども達ももちろん大人だって楽しめるコンサートを開催くださり、ありがとうございます!またアキラさんの親子向けコンサートは、演奏も演出もクオリティ高いにもかかわらず堅苦しさとは無縁で、大人も子供も終始リラックスできるのもうれしいポイント。「音楽は楽しい」と心から実感できます。中には泣いてしまった小さなお子さんもいましたが、大丈夫!きっと来年や再来年にはニコニコになっていますよ。と言いつつ、私もまだ日々悩みバタバタしながら子育てしています。なにかと子連れに厳しく世知辛い世の中で子育てしている同士の親御さんたち、大変だけどお互い子育て頑張りましょう!同士の皆様と、来年もまた夏休みスペシャルコンサートでお会いできますように。
 
開演前、キッズアナウンサー(事前に募集がありました)による注意事項のアナウンスがありました。おそろいのワンピースを着た女の子2人(おそらく姉妹)が、しっかりはっきりと原稿読み上げ。とっても上手でしたよ!会場からは温かな拍手が送られました。2人の退場後、アキラさんが舞台へ登場し「アキラさんと申します」と簡単なごあいさつ。アキラさんはトレードマークのベストと蝶ネクタイ姿です。「お父さんのチャレンジコーナー」の参加希望者を募ったところ数名挙手がありました。その中のお一人をアキラさんがご指名。「何をするかはお楽しみ」と言いつつも、選ばれたお父さん代表のかたに「ピアノは弾けますか?」「ダンスは?」と質問していて、一体何をやらされるんだろう?と会場は(もちろん当のお父さんが一番)ドキドキでした。
 
プログラムには、kitaraに住み着いた黒ネコの2人の物語がプロローグとして書かれてあり、開演前からこれから起きる出来事にワクワク。指揮台のすぐ前に置かれたグランドピアノは蓋が完全に取り外された状態でした。オケの皆様と、指揮のアキラさんが舞台へ。オケの皆様の衣装は、下は黒、上は白で統一されていて、男性陣は黒の蝶ネクタイを着けていました。すぐに演奏開始です。

はじめは映画「メリーポピンズ」メドレー。「スプーン一杯のお砂糖で」、ハープと弦による冒頭が美しい!ウキウキするリズムの音楽を、札響の澄んだ音色で聴かせてくださり、最初から気分があがりました。「チム・チム・チェリー」は、ワルツのようなリズムで、哀愁あるメロディを壮大に。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、跳ねるようなリズムで楽しい演奏。金管群のユーモラスな音が面白い!「2ペンスを鳩に」では、はじめに影のある音色でメロディを歌ったイングリッシュホルンに、引き継いだオーボエ、どちらも素敵すぎました!弦は切なく美しく、これを当たり前に聴いて育つ札幌の子ども達がうらやましいと改めて。メドレーの最後は最初に登場した「スプーン一杯のお砂糖で」をもう一度。今度は全員参加のド派手に盛り上げる演奏でした。金管打楽器陣の迫力!ドラムセットがカッコイイ!誰もが一度は耳にしたことがある曲が揃っていて、会場もしっかり温まり、掴みはバッチリOKでした!

いつの間にか(私はオケの演奏を見るのに必死すぎて、登場に気付かずごめんなさい!)舞台には黒ネコの2人がいて、ゴロゴロしたり伸びをしたりと気ままに過ごしていました。アキラさんがマイクを持って、最初に「札幌交響楽団!」とオケを紹介し、会場は大きな拍手。今回のテーマ「オーケストラは魔法使い」に触れて、「音楽そのものが魔法」であり、どんな時代や場所にも行ける、どんな気持ちにもなれる、とお話しくださいました。「指揮棒は魔法の杖」だそう。そしてアキラさんの「オーケストラの中に奥様はいらっしゃいますか?」との問いかけに、「はい」と出てきてくださったのは、ファゴット奏者の夏山さん!「奥様は魔女だったのです!」と、夏山さんは帽子とマントを装着&星の指揮棒を持たせられ(黒ネコの2人がテキパキと!)、魔女の装いに。
魔女コスプレの夏山さんが指揮台に立ち、指揮をした演目は、ドラマ「奥様は魔女。夏山さんが魔法をかけたオケが、ジャズテイストのアップテンポな曲をノリノリで演奏するのが楽しい!途中でテンポが変わったり止まったりといった想定外のことは無く(あえて外してくるかな?とちょっとだけ期待していたのは内緒です)、流暢な演奏。夏山さんは指揮台を降りてからも、星の指揮棒で最前列席のお客さん達に魔法をかけながら退場されました。みんなが幸せになれる魔法ですね♪

「ネコにも音楽の魔法は効く?」ということで、アンダーソン「ワルツを踊る猫」。ヴァイオリンが滑らかに演奏するところ(ポルタメント奏法?)が、猫の鳴き声(ニャオー♪)に聞こえる不思議!可愛らしい音楽に、聴いている私達もリラックス。黒ネコの2人は優雅に身をくねらせながらも、黄色いヒヨコを追いかけるのに余念が無く、ラストはアキラさんの「ワンワン」に黒ネコの2人が「ニャー!」と驚きダッシュで退場しました。
「ピアノの練習、練習……魔法使いになるための道」とアキラさん。ショパンの2つのワルツは続けての演奏で、アキラさんはピアノの弾き振りです。「華麗なる大円舞曲」と「仔犬のワルツ」は壮大かつ華やかな演奏で、ウィンナ・ワルツのようでもありジャズのようでもありました。ラスト、アキラさん「魚!」黒ネコ「ニャー!(うれしそう)」アキラさん「骨!」黒ネコ「ニャー!(びっくり?)」アキラさん「イヌだもん」。そのまま次の演目へ。
ミュージカル「コーラスライン」より「ONE」。先ほどのショパンが比較的速めのテンポだったためか、こちらは足取りしっかりな印象で、ズン チャチャ ズン チャ♪のベースを作る低音に、トランペット等の華やかな高音が素敵!黒ネコの2人は、レッスンバーを奪い合いながらバレエをしたり、シルクハットを被ってステップしたりしていました。アキラさんが「ダンスもいいけど、オーケストラと一緒だから楽器の練習をしよう」と仰って、次の2つの演目は続けての演奏でした。
ゴセック「ガヴォット」。オケの美しいヴァイオリンのメロディ演奏から始まり、ん?ちょっとたどたどしいヴァイオリンの音が入った?……なんと黒ネコ(ピッチカート)がヴァイオリンで一生懸命にメロディを弾いていました!何度も弾き直し、上手に弾けた!……と喜んでいたのに、後ろで田島コンマスが影武者で弾いていたのがバレて、黒ネコの2人はひとまず退散(笑)。
モーツァルトトルコ行進曲。原曲はピアノ独奏曲の、アキラさん神編曲による管弦楽バージョンです。最初のメロディはクラリネット!このメロディをクラリネットに任せた編曲の素晴らしさ!もちろんコロコロ歌う演奏そのものがとっても素敵で、私は全集中で聴き入りました。明るく盛り上がるところは金管打楽器で派手に!ここでは黒ネコの2人も小さなシンバルを持ってジャーンジャーン!続いてはメロディを木琴で高速&上手に演奏……よく見るとエア演奏で、シンバルも木琴も後ろの方にいる打楽器奏者のかたが実際の演奏をしていました。しかしネコチャン達はとても楽しそう。演奏と動きがぴったり合っているパントマイムはさすがでした。

オッフェンバック「天国と地獄」、こちらが「お父さんのチャレンジコーナー」でした!演奏が始まると、開演前に選ばれたお父さん代表のかたが舞台へ。オケの軽快な演奏に合わせてピアノを弾き(一本指で同じ音を連打)、黒ネコの2人と一緒に足を上げるカンカン、3人で縦一列に並んでのエ○ザイル!ノリの良いお父さんのパフォーマンスに会場は大ウケ、見ているこちらもテンション上がりました!
おなじみ「ラジオ体操第一」。今回は号令ナシ、「体操のお兄さん」もいない。にもかかわらず演奏が始まるとお客さん達は着席のまま体操を始めました!皆さん鍛えられていますね(笑)。ピアノとオケによる豪華な演奏で、団員さん達は演奏しながら可能な範囲で身体を動かしていました。終盤にはピアノのみが演奏を続けて、団員さん達は楽器を置いて立ち上がり、全身で体操。ニコニコで思いっきり身体を動かすオケの皆様、好感度爆上がりです!少し運動したことで、客席も良い感じにリフレッシュ♪「もうおわかりですね?」とアキラさん。はい!「音楽は魔法」、お客さん達は皆そう実感していたはず。

映画「ファンタジア」メドレー。ピアノはナシで、アキラさんは指揮台に立って指揮されました。抜粋とはいえ、いずれもザ・クラシックの演目揃い。オケの皆様は腕が鳴ったはず!途中トークは挟まずに続けて演奏されました。J.S.バッハトッカータとフーガ」。あの超有名メロディがフルオケのド迫力で!各パートでメロディを受け渡していった中で、やはり中低弦の重厚さがガツンときました。ゾクゾクするー!管が演奏したところは、まるでパイプオルガンのよう!黒ネコの2人は黒いマントを羽織って妖しげでした。ベートーヴェン交響曲第6番「田園」は、第1楽章の抜粋演奏。のどかな風景が広がるような、伸びやかな音楽。弦の美しさに歌う木管群がとても素敵でした。黒ネコの2人はそれぞれクワとスキを持って農作業。ムソルグスキー「禿山の一夜」は、低音金管が力強く、嵐のような音楽がカッコイイ!私は約1週間前に聴いたhitaru定期でのストラヴィンスキー火の鳥組曲をつい連想しました。黒ネコの2人は傘を持って、強風に吹き飛ばされそうになっているパントマイム。上手い!デュカス「魔法使いの弟子は、ファゴットによる「ほうきのテーマ」が存在感抜群で、各パートの受け渡しも楽しい。黒ネコの2人はデッキブラシを持って、楽しそうにリズムに乗っていました。照明の工夫で閃光のような演出も。「ジャジャジャジャン♪」で締めくくり。本気の演奏と楽しいパントマイム、大人も子供もめいいっぱい楽しめました!ちなみに「魔法使いの弟子」について、娘は今年のGWのコンサート(2023/05/03 Kitaraあ・ら・かると きがるにオーケストラ)でも聴いた事をしっかり覚えていました。帰宅してからもファゴットのメロディを鼻歌で歌っていたので、とても気に入ったようです。
そのまま続けて、プログラム最後の演目へ。宮川泰ゲバゲバ90分」のテーマ。おなじみのメロディを思いっきり華やかに!客席から自然と手拍子が起きました。演奏をしながら各パートに起立を促し、その度に会場から拍手が送られ、まるでカーテンコールのよう。金管打楽器大活躍で、ボンゴとシンバルはお一人で持ち替えながらの大車輪だったのが2階席からよく見えました。ラスト直前、アキラさんと黒猫2人が金色の紙吹雪をぱっとまき、キラキラ華やかなフィナーレとなりました。
 
拍手喝采の会場に何度も戻って来てくださったアキラさん。アンコールは、「(ン)ジャジャジャジャーン♪」の出だしてピンときました!アキラさんといえば「まぜるなきけん(!?)」なこの定番曲。ベートーヴェン×プラード「シンフォニック・マンボNo.5」。深刻な交響曲と陽気なマンボを行ったり来たり。オケの皆様は慣れたもので、ティンパニとマラカスの持ち替えも何のその。黒ネコの2人は1階席の通路を歩きながら、お客さん達に笑顔で手を振っていました。行ったり来たりをいつもより多く繰り返す大サービスで(!?)、ついに大団円。音楽の魔法にかかったあっという間の一時間強、親子で超満喫できました。来年もまた来て下さいね、お待ちしています♪
 

 

昨年度、アキラさんは「名曲シリーズ」にご出演くださいました。「札響名曲シリーズ 森の響フレンド名曲コンサート~アキラさんの名曲コンサート」(2023/02/18)。お堅いイメージのクラシック音楽の神アレンジと熱量高い演奏に、アキラ流アナリーゼたっぷりのトーク。サプライズ企画にアンコールのマツケンサンバまで、「超」を無限につけたいほど、超楽しかったです!

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昨年度の夏休みスペシャルは、0歳から参加できるこちらの公演でした。「札響 読み聴かせコンサート『おばけのマールとたのしいオーケストラ』」(2022/08/11)。描き下ろし(書き下ろし)たっぷりの絵本の世界に、大人が聴いても十二分に楽しめる選曲と演奏。森崎博之さんの朗読と進行も素敵で、親子で思いっきり楽しめました!

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この日の約1週間前に聴いた札響の演奏会です。「札幌交響楽団 hitaruシリーズ定期演奏会 第14回」(2023/08/03)。阪田知樹さんソリストグリーグ ピアノ協奏曲をはじめ、鈴木優人さんのチェンバロ弾き振りに武満作品、「火の鳥組曲と豪華4本立て!真夏の夜の超アツイ快演に、生きている実感がわき気分爽快になれました。
最後までおつきあい頂きありがとうございました。