自由にしかし楽しく!クラシック音楽

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きのとやサロンコンサート Vol.65(2020/08) レポート

www.sankakuyama.co.jp

 

私にとって、実に半年ぶりの演奏会です。ネットで偶然知って、きのとやの店舗でチケット購入しました。中3の息子を誘い、無理矢理コンサートデート。休憩なし1時間ほどの演奏会でした。なおこちらの様子は8/22(土)10時から三角山放送局で放送されるそうです。ぜひどうぞ。ちなみに録音と音響を担当されていた放送局スタッフのかたが、ヘッドフォンで音を聴きながら左右に身体をゆらしてノリノリでしたので、きっと良い音で収録できていると思います!

会場の入り口では、本番衣装を着た奏者の皆様がお出迎えしてくださいました。手の消毒を済ませ、名簿に連絡先を記入し、お土産のお菓子を頂いて(「福かしわ」おいしかったです、ありがとうございます!)、私達親子は隅の方のイス席に着席。イスは間隔を空けて配置、窓と扉は開けてあって、小さな会場でしたが密ではなかったです。感染症の心配がなければもっと定員数は増やせるのに、仕方が無いとはいえもったいないなと正直思いました。今回は「夏休みスペシャル!!」ということで、小中学生とその保護者を対象とした会だったようですが、大人のお一人様が比較的多い印象でした。前の方はゴザが敷いてあり、小さなお子さんとその保護者の方々が座っていました。未就学児やハイハイの赤ちゃんもいて、みんな楽しく聴いていましたよ。


きのとやサロンコンサート Vol.65
2020年8月8日(土)11:00~ 琴似会館

【演奏】
アンサンブルグループ 奏楽(そら)
岩崎弘昌(オーボエ) ※札響副首席奏者
長谷川加奈(ヴァイオリン)
石黒怜(ファゴット
前田朋子(ピアノ)

【曲目】

ピアノはヤマハの電子ピアノでした。

※今回はツイッターでの速報はありません。


久しぶりに生演奏を聴けて、なんだかほっとしました。誰しもが多かれ少なかれダメージを受けて疲弊している今、音楽は変わらずに私達に寄り添ってくれたと私は感じたので。実は私、今のこんな状況で何かを学ぼうとかこれを機にあれこれ変えようとか、ご立派だとは思いますが、個人的にはとてもそんな気にはなれません。だから、星の数ほどあるネット配信の演奏でも、「メッセージ性」が強いものは申し訳ないですが苦手です。もちろん感染症とともに生きていかなければならない以上、その存在を無視することはできず、それこそ蜜を避けた会場設営をしたり管楽器の飛沫を配慮したりお客さんの方もマスク着用と手の消毒をしたりと、以前とまったく同じようにはいきません。それでも、私達は音楽を楽しく聴きたいがために足を運んでいるわけですから、せめて演奏を聴くときは何もかも忘れて音楽そのものを楽しみたいと個人的には思っています。今回のアンサンブルグループ奏楽の皆様の演奏は、心を込めた演奏自体はもちろんのこと、選曲や演出でメインターゲットの子供達に楽しんでもらいたいと頑張ってくださっていました。子を持つ親としてはとてもうれしかったですし、何より「子供向け」って言っても子供だましではなく、本物は大人でも子供でも皆楽しめると再確認。奏者の皆様とお客さんの距離が近く、そこにいる人達がお互いに気持ちのやりとりもできるようなアットホームな会、楽しかったです。私は今回が初めてでしたが、「きのとやサロンコンサート」は今回Vol.65ということで、回数を重ねたイベントなんですね。このような会を企画し続けてくださっていることに感謝です。8月から再始動している札響の席が取れないといじけている場合ではないですね私。代替手段としてではなく、むしろ今回のような住宅街の小さな集会所で開催されるイベントにこそ積極的に足を運ぼうと思いました。

ピアノの前田さんとヴァイオリンの長谷川さんはマスクを着用、ファゴットの石黒さんとオーボエの岩崎さんはマスクなしで登場。管楽器の飛沫は50センチ以上離れていれば大丈夫という検証結果が出ているとの説明がありました。曲の合間のトークはピアノの前田さん。アンサンブルグループ奏楽がお客さんの前で演奏会をするのは半年ぶりなのだそうです。ネット配信は続けていたものの、何よりお客さんの顔を見て演奏すること、拍手をもらえることがうれしいとおっしゃっていました。

1曲目、バッハ「主よ人の望みの喜びよ」の冒頭オーボエの音を聴いてもう私は涙が。こんなに心に響く音だったんですね。すぐに緊張はほぐれて、演奏にうっとりできる余裕はできましたが。後から中3の息子も「つかみのバッハが良かった。同じメンバーでバッハの別の曲も聴いてみたい」と言っていました。続く4曲は、各楽器の紹介も兼ねた二重奏およびピアノ独奏。皆様とってもステキでしたが、何と言ってもオーボエが激ウマです。「君をのせて」のメロディでオーボエのあたたかな音色を堪能。トークの楽器紹介でリードだけ吹いたときから良い音でした。ちなみに岩崎さんはリード1本を5分もかからずに作れるのだそうです。子供達の反応が良かったのはやはりディズニーの曲で、「ハイホー」は普段は脇役に徹するファゴットの良さを知りました。モンティ「チャルダッシュ」はヴァイオリンが主役のカッコイイ演奏で、本来入らないオーボエファゴットも良い味を出していました。珍しい編成ですから、この編成用に曲をアレンジするのも、全体を短く圧縮するのも大変かと存じます。シャーマン「小さな世界」は、「世界一周バージョン」と題して、様々な国の音楽の要素が登場。アルゼンチンタンゴだったり、日本の「さくらさくら」だったり、他にも色々。カルメンっぽいところでは岩崎さんがご自分を指さしながら「オレ!」とかけ声。雰囲気に合わせて音を変えられるのは電子ピアノの利点だなと思いました。そして、「プログラムにない曲」として、ジブリの曲を演奏しますとだけ説明があり、演奏開始。演奏が終わると幼稚園児くらいの男の子が「ポニョ」と正解を言いました。もう10年ほど前の作品なのに、今の小さな子も知っているとは、おそるべしジブリ。続くジブリの曲は大人の雰囲気なので、その前に楽しい曲で子供達にサービスしてくださったんですね。ファゴットはお休みで、三重奏による「さよならの夏~コクリコ坂から」は心に染み入りました。歌うオーボエが素敵すぎ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」の前に、奏者の皆様は「海賊のイメージで」バンダナや帽子を着用。変装用衣装を探したのだそうですが、ハロウィンの時期ではないためなかったと説明がありました。この小さな編成でゾクゾクする演奏を聴かせてくださいました。個人的に苦手意識があった「パプリカ」は、フラットな気持ちで聴くととても良い曲だなと感じました。踊れる子達が遠慮がちに小さく踊っていたのも、色々な大人の事情は一旦忘れて、素直に良いなと。曲自体に罪はないですよね。パプリカ、演奏はとても大変なのだそうです。アンコールの前に、奏者の皆様はおもむろにアフロヘアーのカツラを取り出し装着(※岩崎さんのみ帽子)。曲名発表で、会場から「あー!」という声が。葉加瀬太郎さんのイメージだったんですね。おなじみ「情熱大陸」はノリノリのカッコイイ演奏で、客席からは自然に手拍子が始まり、小さな会場に一体感が生まれました。楽しかったです!


終演後はアンケートに記入し、退席。奏者の皆様がお見送りもしてくださいました。アンサンブルグループ奏楽の皆様、きのとやさん、そしてスタッフの皆様、楽しい時間をありがとうございました!


自粛前に最後に聴いたコンサートは、ウィステリアホールでの札響首席奏者の吉田さんによるコントラバスのコンサートでした。レビューは以下のリンクからどうぞ。ウィステリアホールさんも、いつも素敵な演奏会を企画・開催してくださっています。お年寄りのための施設内にあるホールのため、不特定多数が出入りするイベント開催は今は難しいのかもしれません。感染症拡大が落ち着いたら、きっと演奏会の再開を。いつまでもお待ちしています。

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最後までおつきあい頂きありがとうございました。


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