自由にしかし楽しく!クラシック音楽

クラシック音楽の演奏会や関連本などの感想を書くブログです。「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」の姉妹ブログです。

第16回東京メトロポリタン・ブラス・クインテット 札幌公演 「すぎやま こういちとブラスの響き」(2019/10) レポート

今年の10月はおかげさまで演奏会三昧で、芸術の秋、音楽鑑賞の秋を満喫しました。今回レポートするのは金管五重奏のコンサートです。中2の息子が行きたいというので、私は付き添いの名目でついていくことに。演目はドラゴンクエストの音楽が中心で、作曲者すぎやまこういちさんがゲスト出演してのトークあり。また奏者はいずれも東京都交響楽団のトッププレーヤーの皆様でした。これだけ豪華なのに、前売り券が一般3000円、高校生以下1500円とリーズナブルな価格設定。ちなみにチケットは前日までに完売して当日券はナシでした。

www.just-arts.net

東京都交響楽団のトッププレーヤー5名で構成される東京メトロポリタン・ブラス・クインテット。公式サイトを拝見すると、札幌公演は毎年開催されていて今年は16回目になるそうです。毎年東京からはるばるお越しださり、札幌のファンの期待に応えてくださることに感謝です。ちなみに私達親子は今回が初めての参加でした。

全席自由席のため私達は少し早めに家を出たのですが、Kitaraへ着くと小ホールへ続くエスカレーター前には既に行列ができていました。ざっと顔ぶれを拝見したところ、やはり普段のクラシック音楽のコンサートとは客層が違います。大人がほとんどで私と同年代と思われるファミコン世代が比較的多く、加えて現在リアルタイムでゲームを楽しんでいる小中学生の子供達が親と一緒に。もちろんゲームに親しんでいる若い世代もいて、あとは吹奏楽部と思われる中高生が先生の引率で来ていました。エスカレーターを登ったところにはゲーム制作会社スクウェア・エニックスからの立派なフラワースタンドがあり、キャラクター要素はまったくない普通のものにもかかわらず息子は大喜び。会場入りして、私達親子はちょうど空いていた1階前方の中央寄りの2席を確保しました。


では感想に進みます。いつものように素人コメントであることをご了承下さい。またひどい間違いは指摘くださいますようお願いします。


第16回東京メトロポリタン・ブラス・クインテット 札幌公演 「すぎやま こういちとブラスの響き」
2019年10月8日(火) 18:30~ 札幌コンサートホールKitara 小ホール

【演奏】
東京メトロポリタン・ブラス・クインテット

  • 高橋敦(トランペット)
  • 中山隆崇(トランペット)
  • 西條貴人(ホルン)
  • 小田桐寛之トロンボーン
  • 佐藤潔(チューバ)

【曲目・第1部】

【曲目・第2部】
映画「ドラゴンクエスト ユアストーリ」の音楽から 作曲・お話 すぎやまこういち 編曲 高橋敦

(アンコール)


ツイッターでの速報は以下。

 

いやあ楽しかったです!金管楽器にさほど興味が無くゲームの知識は無いに等しい私がこんなに楽しめるなんて、嬉しすぎる誤算でした。私が金管楽器の音色を心から素敵だと思えたのは初めてかもしれません。ただけたたましいと思い込んでいたものが、繊細で深みのある音だってお手の物(もちろん奏者の皆様のお力によるものです)だとわかりましたし、間近でじっくり聴けてミュートの付け外しや小刻みな口元の動きまで拝見できたためか、すっかり金管楽器のことが好きになりました。トランペットは通常よりさらに小さなトランペットがあってその持ち替えもありましたし、打楽器の代わりに小さな積み木のようなものを譜面台に打ち付けて音を出す等、ユニークな演奏方法もあって楽しかったです。また、ゲーム音楽の奥深さも知りました。私は「ゲーム音楽はただうるさいだけ」とのひどい偏見しか持っていなかったのを猛省した次第です。ちなみに息子はこの年代の男子相応にゲームをたしなみますが、私はゲームをまったくしない人です。子供の頃に同級生のお宅で遊んだスーパーマリオの最初の敵に勝てず挫折して以来、ゲームとは無縁の人生を送っています。そんな私はドラクエのストーリーも曲もほぼ知りません。にもかかわらず、曲名を確認して実演を聴くとまるで物語のシーンが目の前に現れたかのような錯覚を覚えたんです。音楽の力ってすごい!客席にいた皆様の気持ちも高揚しているのがわかり、会場全体が楽しい空気に満ちていました。また密かに心配していたマナー違反をする人はまったくおらず、大変気持ちの良い演奏会でした。こんな素敵な演奏会なら本当に毎年来たくなりますね。この演奏会は末永く続いてほしいです。東京メトロポリタン・ブラス・クインテットの皆様、きっとまた来年も札幌のファンに音楽を聴かせてください!

配布されたプログラムには演目の一覧と出演者のプロフィールが書かれており、曲の解説はありませんでした。出演者のトークでも曲やゲームのシーンの解説は無く、ちょっとだけ肩すかしな感がありましたが、たまには「考えるな感じろ」の精神で音楽と向き合うのも良いですね。音楽は誰もがそのままの形で受け取ることができるわけですし、場合によっては変に色眼鏡をかけないほうがフラットな気持ちで聴けて良いのかもしれません。

拍手で迎えられた東京メトロポリタン・ブラス・クインテットの皆様。全員が黒い長袖シャツと黒いスラックスでキメていてカッコイイです!舞台に向かって左からトランペット1、トランペット2、ホルン、トロンボーン、チューバが扇状に並びます。腰掛ける椅子は、それぞれの奏者のかたの背丈に合わせて高さが違うものが用意されていました。特にお話は無く、奏者の皆様の準備が整い会場が静まりかえったとき演奏開始となりました。

演目に入ります。第1部クラシック音楽金管五重奏アレンジ。最初のバッハのオルガン曲はしみじみ聴き入ってしまいました。パイプオルガンを金管楽器に置き換えても違和感ないどころか、とても素敵で新鮮でした。案外親和性があるのですね。続くブルックナーのエクアーレ第1番ハ短調は、ネット情報によると3本のトロンボーンのための曲だそうですが、今回はトロンボーンは1つの金管五重奏で。教会音楽のような厳かな雰囲気がこれまた新鮮。ブルックナーアヴェ・マリアはまさに教会のパイプオルガンがハマりそうな曲で、これを金管五重奏で見事に奏でてくださいました。ずぶの素人である私がこんなことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、東京都交響楽団のトッププレーヤーの皆様は格が違います。ただ、息子は隣でこっそりあくびをしていて我が子ながらちょっとがっかり(笑)。彼はワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガーが来る!と背筋を伸ばしたのですが、よく知っている第1幕への前奏曲ではなく第3幕への前奏曲が演奏されたので、コレジャナイという顔をしていました。こちら、私は初めて聴きましたが、ワーグナーが戦闘力高そうな曲だけでなくこんな曲も書くのだということに驚きましたし、素直に素敵な曲でした。ワーグナーは、食わず嫌いで終わらせるにはもったいない作曲家なのかも。アイリーン・クルーズのブラス・クラッカーズは、曲名の通り金管楽器が活躍する曲でした。トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバにそれぞれ見せ場があり、その時活躍している「主役」に注目して聴くのが楽しかったです。

休憩をはさみ第2部はいよいよドラクエの音楽です。すぎやまこういちさんはここからの登場。拍手で迎えられ、舞台に出て開口一番「すぎやまこういち、レベル88です」。会場にどっと笑いが起きました。御年88才のすぎやまさんは、背筋がしゃんと伸びていて足取りもお話しする口調もしっかりとしておられ、失礼ながら大変驚きました。今も現役で作曲を続けておられること、こういった演奏会にも出演してファンの前でトークをしてくださることに頭が下がります。今回のトークのテーマは「音楽との出会い」とのことで、まずはすぎやまさんご自身のお話から。4,5才の頃に出会った流行歌がはっきりと覚えている出会いだそうです。曲名紹介とサビの部分の歌まで披露くださったのですが、私は全く知らない曲で失念してしまいました。申し訳ありません。その間奏部分が子供心に強く印象に残ったそうで、後に音楽の道を志すきっかけになったのかも、というお話でした。後はクインテットドラクエの曲を数曲演奏してはすぎやまさんが舞台に戻ってこられて、5名の奏者のかたにお一人ずつ順番に「音楽との出会い」をインタビューしていくスタイルでした。やはり管楽器の場合は体格や肺活量の問題があるので、本格的に始めるのは10才以降なんですね。それでも1才で「さくらさくら」を耳コピしてトイピアノで弾いてしまった神童がいたり、管楽器を始める前はピアノを習っていたり、家に大きなオーディオ機器とレコードが揃っていたりと、幼い頃から音楽に親しんできたかたがほとんどでした。その中で異色の存在だったのがトロンボーンの小田桐さんです。トロンボーンに出会う中1の時までは野球少年で、それまで音楽経験はなかったそう。それが今や東京都交響楽団の首席トロンボーン奏者としてご活躍されているわけですから、会場にいた子供達にとってはまさに希望の星ですよね。プログラムによると、小田桐さんは札幌ご出身。この日会場にいた子供達の中にも、将来広い世界で活躍しながら故郷のコンサートホールで演奏をする奏者がいるかもしれませんね。そして将来の札響の奏者もきっといてほしいです!演奏のほうは、私が子供の頃の初代ドラクエとは音楽もかなり違っていましたが、前述した通り音楽で物語の世界に自然といざなわれました。壮大で、まるでオペラのようです。一方映画まで見に行った息子にとっては、まさにリアルタイムにハマっている世界の音楽なわけで、隣ですごくテンションあがっているのがわかりました。彼は大人しく座って聴いてはいたのですが、のめり込みすぎたせいか小声でルルルーと歌い出してしまうことがしばしばあって、その度に私が膝をポンと軽く叩き注意していました。でも歌い出したくなるくらい楽しんでいるのは私にもよくわかって、こんなふうに音楽を楽しめるっていいな、私もかくありたいなとも思いました。

拍手が鳴り止まない会場に、クインテットの皆様は何度も戻ってきてカーテンコールに応えてくださり、何度目かのときに椅子に腰掛けアンコールの準備。トランペットの高橋さん(東京都交響楽団の首席トランペット奏者で、このかたがトイピアノの神童です)がマイクを持ってお話されて、お客さんに呼びかけ手拍子を3回する練習が始まりました。パンパンパンと最初から揃って「完璧です」と高橋さん。続いて膝または肩を3回叩く練習。トントントンとこちらも一度で揃ってまたまた「完璧です」と高橋さん。褒めて伸ばしていくタイプ。そして膝2回手1回の「トントンパン」をエンドレスで繰り返し、そのリズムに乗ってそのままアンコール1曲目の演奏が始まりました。おなじみブライアン・メイWe Will Rock You金管が本領発揮する超絶カッコイイ演奏で、加えてそれに自分たちも参加できるのがすごく楽しい。第2部のドラクエ音楽で十分すぎるほど温まった会場の温度はさらに上昇しました。1曲目が終わると高橋さんはトランペットに口をつけたまま、片手をパーからグーにするジェスチャーをして、会場のトントンパンは止まりました。そのまま続けて2曲目はこれまた耳なじみのある曲でした。終演後のアンコールボードにはフレディ・マーキュリーボヘミアン・ラプソディとありましたが、実際に演奏された曲は We Are The Champions だったと思います。徐々に盛り上がってきて We are the champions の高らかに長く音を伸ばす所なんて鳥肌モノでした。ここまでずっと演奏を続けてこられているにもかかわらず、息切れはまったく感じさせないどころかハイレベルの演奏を聴かせてくださる奏者の皆様、すごすぎます!会場は割れんばかりの拍手。こんな一体感、私は久しぶりに体験しました。そんな拍手喝采の会場に、舞台袖から音楽が聞こえてきました。なんと奏者の皆様がトロンボーンを先頭に演奏しながら歩いて舞台に戻ってきてくださったのです!拍手は自然と手拍子になって、アンコール3曲目はジョン・フィリップ・スーザワシントンポスト。特に大きなチューバなんて抱えて歩きながら演奏するのはすごく大変だと思うのに音量もしっかりあって、もちろん他の楽器のかたたちも音量保ったまましかも演奏自体が素晴らしいというミラクルが目の前で繰り広げられていました。床を一斉にドンと足踏みして鳴らす演出もあってノリノリです。演奏が終わるとすぎやまさんが拍手しながら舞台に戻ってこられて、「ドン」と床を足踏み。会場に笑いが起きました。超絶楽しかったです!ありがとうございました!


お開きの後はホワイエでCD購入者対象のサイン会です。今回は息子がサインを頂き、私は後ろから見守っていました。CDのライナーノーツの裏表紙余白に、5名の奏者の皆様がそれぞれ小さくサインを書いてくださり、息子は握手までして頂いてとても喜んでいました。始まりからアンコール3曲に至るまで全力投球の演奏の後でお疲れのところ、本当にありがとうございます。

 

サインを頂いたCDはこちら。ドラクエ11管弦楽版、すぎやまこういちさん指揮で東京都交響楽団による演奏です。まさに壮大!ワーグナーの楽劇にだって負けてないと思います。金管楽器が活躍するところでは、今回お目にかかった奏者の皆様のお顔が浮かびます。今回の金管五重奏はもちろん最高でしたが、いつかフルオーケストラの生演奏でも聴いてみたいです。またライナーノーツには曲目一覧と独奏用の楽譜が載っていて、楽器をたしなむかたなら自分で演奏しても楽しめる仕様です。そのかわり曲の解説は一切ナシ。演奏会と同様、先入観なしで楽しむのは大いにアリだと私は思います。ただ私の場合は、黙っていても息子がどのシーンで流れるどんな曲かというのを逐一教えてくれましたが(笑)。


息子と2人きりでのコンサートデート、楽しかったです!ただ家を出るときに小1娘(パパとお留守番)に「私も行きたい」と泣かれてしまったので、今度は彼女と楽しめるコンサートに一緒に出かけようと思います。


最後に。少し前にツイッターで見かけた「クラシック音楽は格式高くあるべきで、砕けた広報や茶化した司会進行、ポップス風味クラシックをやる等のハードルを下げる動きには反対(※意訳)」という一つの意見について。私はまだまだ新参者ですから、生意気を言っているのは重々承知の上で、私見を書きます。よろしければ、以下おつきあいください。

ツイッター上で色々と思いの丈を述べましたが、まとめると私の考えは「格式高いクラシック音楽はそれはそれとしてあってほしい。しかし一方でクラシック音楽の門戸は広くあってほしい」ということです。個人的には、例えばポップス風味クラシックのせいで本格的なものが滅びるなんてありえないと考えます。そもそも今現在の「クラシック音楽」は、何百年も前に生まれた曲が時代や文化の変化さらに政治的思惑に翻弄されながらもなお残っているものですから、いわば歴史が浅いものに簡単に乗っ取られるとは考えにくいです。むしろ本家本元が堅牢だからこそ、様々な遊び心が生まれるとの見方だってあると思います。また、本格的なクラシック音楽がもし消えるとすれば聴く人が誰もいなくなったときでしょうが、それはシンプルにガチな愛好家が減るせいであって、別の何かのせいにはできないのでは?愛好家の年齢層は比較的高めのジャンルですから、このままでは先細りになるのは誰の目にも明らかです。だからこそ新規の人達が入りやすい工夫は必要だと私は考えます。もちろん新規の人に初めから格式高い演奏会に来てもらえればよいのですが、私は経験上それは難しいとはっきり言えます。まず、普段クラシック音楽に親しんでいない人にとっては、敷居が高いうんぬん言う以前に「興味が無い」のです。そんな人達に興味を持ってもらえるきっかけがまず必要ですし、入り口は色々あったほうがよいというのが私の考えです。ですから私は、ツイッター上で個性的で楽しいPRを展開する各オケの公式アカウントの皆様には頭が下がりますし、札幌市が市内の全小学6年生を招待する「kitaraファーストコンサート」のような取り組みは大変素晴らしいと思っています。ファーストコンサート、私も行きたかった(笑)。そして私の場合は「クラシカロイド」というアニメがきっかけでしたが、いざクラシック音楽の演奏会に行ってみよう!と考えたときに、いきなり本格的な演奏会は選べませんでした。よく知らないものはシンプルにコワイのです。そんな私が最初の頃に選んだのは、短めの曲を数曲演奏するミニコンサートやポップスの有名曲も入った演奏会でした。料金も無料や格安のものが多く、失敗が怖くないという意味で本当に助かりました。私は今でこそ本格的な演奏会にも足を運ぶようになりましたが、もしこれらの「ハードルが低め」の演奏会がなければ、今でも入り口の前で立ち止まったままだったかもしれません。そして今回息子と聴いたドラクエ音楽中心の演奏会の場合、もちろんほとんどのお客さんがドラクエ音楽が目当てだったと思われます。しかし目の前でジャンルの分け隔て無く演奏される音楽の数々に誰もが魅了されていましたし、それこそ電子音があふれる日常から離れ、楽器が奏でる生の音に触れるスペシャルな体験ができたわけです。これって素晴らしいことだと、私は打算的な考えは一切なくそう思います。うちの息子の話になりますが、開演前は「すぎやまこういちさんがサイン会に出ないならサインは要らないかな?」と言っていました。ところが終演後には買い求めたばかりのCDを抱え、奏者の皆様によるサイン会の列に走って行き並んだのです。金管楽器の音がカッコイイと言って(特にチューバがお気に入り)、奏者のかたに握手までして頂けて、本気で感激していました。私は何も誘導していません、念のため。彼の場合きっかけはゲームでしたが、一流奏者の皆様による生演奏に触れたことで、新たな音楽ファンの一人になったのですよ。改めて、息子の心を動かしてくださった奏者の皆様にお礼申し上げたいです。本当にありがとうございます。そうなんです、奏者の皆様はゲーム音楽のアレンジだってクラシック音楽の名曲と同じように真剣に心を込めて演奏してくださっています。それは聴けば誰もがわかります。「参加するハードルは低く」とも「演奏は上質で本物」、そうでなければむしろ知識が無い初心者にこそそっぽ向かれてしまうと私は思います。日本を代表するオーケストラの一つである東京都交響楽団。その首席奏者のかたを中心に結成した東京メトロポリタン・ブラス・クインテットの皆様は、おそらくオケのお仕事だけでも大変なはずです。にもかかわらずオケのお仕事の合間を縫って金管五重奏用の編曲をし、リハーサルを重ね、東京から離れた札幌まで毎年演奏に来てくださっているのです。たとえ本格的なクラシック音楽の枠から外れている音楽であっても、一流奏者の皆様はそれを演奏する価値があると認識しておられるのですよ。格式高いクラシック音楽の演奏会、私は初めはコワイとさえ思っていたのに今では大好きになっています。最初からいきなり本格的な演奏会にチャレンジはできませんでしたが、「これなら行けそう」と思えた演奏会で少しずつステップを進むことができたからです。ハードルが低くとも上質で本物の音楽に触れられる素晴らしい機会に恵まれたことに、心から感謝しています。ここに至るまで自分が通ってきた道だからこそ、門戸を広く開けたハードル低めの演奏会や、初心者の興味を惹くしかけが、今後も色々な形で出てきてほしいと私は願うのです。門戸はできるだけ広く開け、様々な人に聴いてもらえることこそが、きっとクラシック音楽ファン全体の層の厚さにつながり、ひいてはクラシック音楽の未来を明るくしてくれると私は信じています。


最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「自由にしかし楽しく!クラシック音楽https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c